Navigation序章(ミラージュ主人公サイド)

 

遠い夢のミラージュの灯里ED終了時をベースにしていますが、ゲームを何年もやってないのでほぼオリジナルになります。

主人公の名前は青年ってことで名無しなんですがここでは新庄彩人(しんじょうあやと)と名前を付けさせてもらいます

文章力はあまりないので1話が長かったり短かったりしますがご了承ください

 

僕の名前は新庄彩人。都市工学の勉強のためアクア(火星)にやってきた。

しかし、初日に財布を落としてしまい困っていたところを一人の水先案内人(ウンディーネ)と出会ってそこに下宿させてもらうことに

男の僕がまさか女性のあこがれである水先案内人の仕事をするとは思わず最初は戸惑いながらも徐々に慣れていった

さまざまな人達と交流してこの町の事をたくさん知った。しかし、とある事件に巻き込まれこの町が大変なことになった、

僕たちは協力してこの事件を解決。そして僕は彼女たちと別れて地球(マンホーム)の大学へ戻った

 

そして今回、僕は再び勉強のために向かう。あの蒼き星へ

 

「地球は夏だっていうのにこっちは寒いな。まあしょうがないか」

アクアは地球の2倍の周期のため地球は8月だけどこっちは20月全くの冬の時期である

前回僕が訪れたときは夏真っ盛りのアクアだったが、今回は冬のネオ・ヴェネツィアにやってきた

「灯里ちゃん達、元気でやってるかな?荷物を置いたらちょっとARIAカンパニーに顔を出してみよう」

この町には水先案内人と呼ばれるゴンドラで街の中を案内してくれる女性がいる。今の企業では姫屋、オレンジ・プラネット、そして、僕が以前お世話になったARIAカンパニーの3つの会社がある

そして、それぞれの会社には三大妖精と呼ばれるトップクラスの水先案内人がいて、僕も面識があり、灯里ちゃん達は彼女たちの後輩である

 

「さてと、行きますか」

と、僕はマルコ・ポーロ国際宇宙港の出口へ向かったその時

ドンッ!

「きゃっ」

一人の女の子が勢いよくぶつかってきた

「おっと、君大丈夫かい?」

僕は転んだ女の子に手を差し伸べた

「あ、はいっ大丈夫です。あの、すみませんでした」

「いいよ、こっちもたいしたことなかったから」

女の子は僕にぺこりと頭を下げると案内板の方に向かって再び走って行った

「元気な子だったな。ちょっと灯里ちゃんみたいな子だ」

そう思いすこしクスッと笑いつつ僕は自分の住むアパートへと向かった

 

荷物を部屋に置き教授に到着メールを送った後、僕はネオ・ヴェネツィアの町中へと歩き出した。目指す場所はARIAカンパニー。灯里ちゃんがいる会社へ

冬のネオ・ヴェネツィアを見るのは初めてで夏とはまた違った風景が広がる

町の中は水路が入り組んでおり、様々な人がゴンドラの上で仕事をする。水先案内人もそのひとつだ

これは地球のイタリア。町の名前通りヴェネツィアをモチーフにされた町だからである

今の地球は高度なハイテク技術ばかりだがアクアではそんなものはなく、全てがゆったりのんびりと進んでいく

そんな風景が僕は好きなのだ。だからまたこの星に来た

 

しばらく歩くうちに海沿いにひっそりと立つ一軒家風の建物が見えた。あそこがARIAカンパニーだ

「灯里ちゃんもアリシアさんも今は居るのかな?」

何度も口にしている灯里ちゃんと言うのはARIAカンパニーの社員の水無灯里(みずなしあかり)ちゃんの事である

僕が前にこの町に来て財布を無くして困っていた時に出会った水先案内人の女の子である

そして、アリシアさんことアリシア・フローレンスさん。ARIAカンパニーの社員で水の三大妖精の一人白き妖精(スノーホワイト)と言う通り名を持つこの町でも大人気の水先案内人

 困っている僕を助けてくれた代わりに僕が水先案内人として下宿するなんてことになりそこから仲良くなった

今はお昼。アリシアさんもお仕事中で灯里ちゃんも練習に出かけている可能性もある

「とりあえず、行ってみよう」

考えるよりまずは行動とばかりに僕は向かった

「こんにちはー」

僕は挨拶をしたが返事はなかった。どうやらアリシアさんも灯里ちゃんも留守らしい

ゴンドラ置き場には白いゴンドラは置いてあったが黒い小さなゴンドラはなかった。おそらくアリシアさんが灯里ちゃんのゴンドラに同乗して出かけているのだろう

「しかたない、少し待ってみるか。せっかくここまできたんだし」

僕はARIAカンパニーの中で灯里ちゃん達が帰ってくるのを待つことにした

 

それからしばらく時間が過ぎたとき遠くから一隻の黒いゴンドラがこちらに向かってきた

灯里ちゃんとアリシアさんが乗ったゴンドラである

「やあ、おかえり灯里ちゃん」

「はひっ!?彩人くん?」

いきなりの僕登場で灯里ちゃんは驚いた

「あらあら、久しぶりね彩人くん」

「はいっお久しぶりですアリシアさん」

アリシアさんの方は冷静であった

「ぷいにゅ〜」

白くて大きい青い目の猫のアリア社長も僕に挨拶をした

「うん、アリア社長も久しぶり」

「ぷいにゅ」

なぜ猫が社長なのかと疑問に思う人も多いと思うが、アクアマリンの瞳と呼ばれる青い瞳をしている猫を水先案内店の象徴として仕事の安全を祈願して社長としているため

なので、姫屋もオレンジ・プラネットもここと同じように青い瞳の猫を社長にしている

「久しぶりだね。でも、どうして彩人くんがここにいるの?」

灯里ちゃんはまだ驚きつつも僕に聞いた

「また都市工学の勉強でね。しばらくこのネオ・ヴェネツィアに滞在することになったんだ」

「そうだったんですか」

「うん、だからまたよろしくね灯里ちゃん」

「はひっこちらこそよろしくです」

「あらあら、うふふ」

その後、僕たちは世間話など話をした。灯里ちゃんはさっき出会った一人の女の子のことを話した

アリア社長が迷子になり探してた時に相手をしてくれた一人の女の子をお礼にゴンドラに乗せたこと

その子が僕たちと同じ地球出身で水先案内人になるということを灯里ちゃんはちょっぴりうれしそうに話した

 

僕たちはしばらく話をした後、アリシアさんの提案で今日はARIAカンパニーで夕食をごちそうされることになった

灯里ちゃんはアリア社長と町へ夕飯の買い物へ向かいアリシアさんも次のお仕事へと向かった。僕もせっかくなのでお店のお留守番と言うことでお手伝いをすることした

 

Navigation序章(ミラージュ主人公サイド) 完

 

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